2009年04月16日 15:42

過去を懐かしむ時間

下駄箱の中からバドミントンのセットが転がり落ちた。

小学生の頃、家の前の駐車場で友達とよく遊んでいた代物だ。


子供の頃は関西の家に1台はたこ焼き機があるように、

バトミントンセットも1家に1セットあったような気がする。

ビニールの袋は年月によって多少風化していたが、

ラケットもシャトルもまだまだ使えそうだった。

運動不足の解消にでもなれば…と、

私はさっそく弟を連れ出してプレイしてみることにした。


小さい頃は大きく感じた、今や小さなラケットは空を切り、

すっかり鈍くなった筋肉をすぐに刺激する。

たちまち息があがってしまった。

体育の授業などで約1時間近く校庭を走り回っていたあの頃とはずいぶん違う。


けれど体力がないのは年齢のせいではない。

日頃の運動不足がたたっているだけだ。


コントロールを失った腕は、私に過去を振り返らせた。

時の流れは止められない。

記憶の所在も固定はできない。

明日は筋肉痛だな……

私はそんな切ない喜びを、心に記憶した。


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